内製化でDXが「自分たちのもの」になった理由|介護(デイサービス・訪問介護・訪問看護)のDX研修導入事例
株式会社LILE THE STYLE
事業形態:介護(デイサービス、訪問介護、訪問看護、定期巡回・随時対応型訪問介護看護)
導入前の課題|IT化しても、現場に定着しない違和感があった
私たちの法人では、早い段階からIT化に取り組み、
さまざまなツールを導入してきました。
しかし、ツールを導入しただけで
業務や組織の課題が自然に解決するわけではない、
ということも同時に経験しました。
業務が属人化しやすく、
情報が人や部署ごとに分断されてしまうことで、
改善が継続しづらい状態になっていたのです。
「便利なツールがあれば何とかなる」
そう考えていた時期もありましたが、
それだけでは前に進まないという違和感が、
現場の中に少しずつ溜まっていきました。
研修で得た気づき|DXの前に、整えるべき「土台」があった
やさしいDX研修を通じて、
まず強く印象に残ったのは、
DXはツール導入ではなく、組織づくりが前提である
という考え方でした。
属人化した業務のままでは、
どれだけITを入れても持続可能な改善にはつながらない。
役割や業務の流れを整理し、
情報を共有しやすい状態をつくることが、
DXのスタート地点なのだと改めて理解できました。
研修の中で扱われた
「仕組化」や「組織人としてのマインド」といった視点は、
これまでの経験とも重なり、
あらためて腑に落ちる内容でした。
内製化への挑戦|現場で使うアプリを、"自分たちで"つくり運用する
研修では、現場の課題整理から、アプリの企画・作成・運用までを、チームで実際に体験しました。
誰か一人が考えて作るのではなく、意見を出し合い、「現場でどう使うか」を話しながら形にしていく。
そのプロセス自体が、これまでにはなかった経験でした。
70代の職員も研修に参加し、使いやすさを意識したアプリを完成させることができたことは、大きな自信と達成感につながっています。
完成したアプリは、使い方を他の職員にも伝えながら、すぐに実際の業務で使い始めています。
研修後の変化①|「作る側」の視点を持てるようになった
研修を通じて、
アプリを「使うだけ」ではなく、
「どう設計するか」を考える視点が身につきました。
kintoneでできること・できないことが分かるようになり、
既存のアプリについても
「もっとこうした方が使いやすいのでは」と
改善のアイデアが自然と浮かぶようになっています。
開発担当に要望を伝える際も、
背景や目的を整理して話せるようになり、
コミュニケーションの質も変わってきました。
研修後の変化②|AIを「考えるための道具」として使い始めた
研修で学んだAIツールについても、
業務の中で少しずつ使い始めています。
議事録の作成や文章整理など、
これまで時間がかかっていた0から1の作業を補助してもらうことで、
別の業務に使える時間が増えました。
特に、プロンプトの工夫によって
アウトプットの質が大きく変わることを実感し、
AIを「作業を代替するもの」ではなく、
思考を支える存在として活用しています。
今後に向けて|DXを、現場で育てていく
今回の研修を通じて、
DXは特別な取り組みではなく、
日々の業務改善の延長線上にあるものだと感じています。
ツールや仕組みを「与えられるもの」ではなく、
自分たちで考え、つくり、育てていくものとして捉えられるようになったことは、
大きな変化です。
これまでに整えてきた仕組みを土台にしながら、
現場での対話を重ね、
少しずつでも改善を続けていく。
内製化を通じて、
DXが確実に「自分たちのもの」になってきている。
そんな手応えを感じています。